この指イエッサン+腹太鼓コンボの阻止への考察

こんにちは。管理人のくろのです

シーズン2が始まって3週間弱が経過し、環境が定着し始めました。

今回はダブル環境に蔓延するイエッサンというポケモンのコンボについて取り上げます。このポケモンは現在の環境で猛威を振るっているため、考察する必要があると考えました。

 

 

 

 

 

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イエッサンについて

イエッサン♀(indeedee-F)

タイプ エスパー/ノーマル

種族値 H70 A55 B65 C95 D105 S85

特性 マイペース/シンクロ/サイコメイカ

 

第8世代から登場したこのポケモンは、♂、♀で種族値と姿が変わるポケモンです。イエッサン♀は♂に比べ耐久向け種族値になっています。

イエッサン♀(以後イエッサン)はこの指止まれ手助けなど様々なサポート技を持っており、更に夢特性であるサイコメイカによってサイコフィールドを展開することが出来ます。

サイコフィールド下では相手に対する先制技無効となります。そのためイエッサンには猫騙悪戯心挑発などの技が無効となるため、補助技を確実に決める事が出来ます。

サイコフィールドの恩恵を受けることで、ほぼ確実にイエッサンと組むポケモンは技を通すことが出来ます。

 イエッサンとこれまでの環境

シーズン1では、イエッサンブリムオン構築が流行りました。

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イエッサンがこの指止まれを打ち、その間にブリムオンがトリルを発動するという立ち回りです。

また、海外の方を中心にイエッサンルチャブルも流行りました。

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サイコシードを持たせる事で特性:軽技(持ち物を消費した時S2倍)を発動させ、イエッサンを盾に攻撃するという戦術でした。

 

しかし両者ともとてもメジャーになり、多くの対策が編み出されました。

しかしシーズン2になり、ランクマッチでも一部のキョダイマックスが解禁されると、この指イエッサン+腹太鼓ポケモン のコンボが流行し始めています。

その背景には、キョダイカビゴンの解禁が大きく関係しています。

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キョダイカビゴンの専用技であるキョダイサイセイはノーマル技の攻撃技かつ、50%の確率で使用したきのみを再び復活させます(Like a リサイクル) また、従来通り腹太鼓+くいしんぼうで3分の1実を使用してHPを確保するというコンボを使用し、キョダイサイセイで復活させる…という流れを作ります。

 

その他にも腹太鼓要員にはガラルヒヒダルマ(腹太鼓1回でダルマモード発動)がいます。

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今回は主にこの2体について考察していきます。

 

主な処理ルートとしては、バンドリなどで両方が岩雪崩を打ち怯みを狙う、集中攻撃でイエッサン→腹太鼓野郎(カビゴン)の順で倒していくなど手段があります。

①全体技によるこの指無視攻撃

全体技を放つ事でこの指とまれを実質無視して攻撃していく戦法です

カビゴンはSが遅いため、腹太鼓発動→キョダイマックスで攻撃するまでの2ターンで倒していく事を見積もっていきます

全体技+全体技で両方に均等にダメージを入れることor全体技+イエッサン集中で腹太鼓側にダメージを入れつつイエッサンを退場させ2ターン目にカビゴンに攻撃を入れられるようにするという選択肢を状況や相手の控えに応じて選択していくことになります

しかし、イエッサンが退場するということは後続のポケモンが出現するということです。アブリボン等のスピードスワップによるS操作、サイドチェンジによる透かしなど相手の裏から考慮する必要があるので何が最善かは状況によることになります。

ここでは一例として、バンドリによる両いわなだれを考察します

雪崩1回で怯む判定が出る確率→30%

雪崩1回で怯まない判定が出る確率→70%
2回とも怯まない判定が出る確率→0.7×0.7=0.49(49%)

100-49=51%、命中率を考慮した場合0.51×0.9=0.459より45.9%の確率で怯みを引くことができます。 ポケモンにおいて30%は70%であり、つまり45.9%はほぼ100%であります。(諸説あり)

HB252図太いのイエッサンに対して(実数値177)
A252意地ドリュウズのダブル雪崩→確定5発(34〜40)
A252意地バンギラスのダブル雪崩→乱数3発(51〜60)

よって乱数3発(砂があるので実質確定3発)でイエッサンを持って行きつつ、相手の腹太鼓を50%で許さずに行動できる点は強い動きであると思います

相手の後続によっては、バンギラスの悪技でイエッサンをしばきつつ、ドリュウズいわなだれもありだと思います。

また両雪崩はヒヒダルマや物理リザなどを持っていくことができます。

 

 

②イエッサン集中→後続により集中攻撃

イエッサンを集中して倒すことで2ターン目以降のこの指を許さないという方法があります。イエッサンは耐久の数値自体は高いとは言えないので容易に倒すことは可能ですが、その場合もう一体側の太鼓を許してしまうという危険もあります。また、イエッサンの後続が更なるこの指ポケモンである可能性がある・もしくは威嚇でダメージを削るポケモン・追い風を使用できるポケモンである場合、(この場合ヒヒダルマ、ダルマモード発動でS130となり、追い風を許した場合ドリュウズは突破出来なくなる)

こちら側のポケモンが抜けなくなって全抜きを許してしまう可能性もあります。そのためこの戦法で処理を遂行することは最低1体の等価交換を許してしまうリスクを孕んでいます。

 

③緊張感によるきのみを封印

メジャーではありませんが、腹太鼓発動→くいしんぼう+2/3きのみ発動を防ぐ戦術の一つです。

しかし、緊張感のポケモンで環境に存在するポケモンはほとんどいません(アーマーガアやバンギラスなど、メジャーな特性が強いため)緊張感は半減実やラムのみなどが蔓延するこの環境でかなりのアンサーになり得る特性ですが、現環境ではほとんど考えられないですし、この指太鼓の側のプレーヤーは殆ど考慮する必要はないでしょう。

 

 

④てんねんによる腹太鼓無効化

これは、特性:てんねん(相手の能力ランク無視)を使えるポケモンがかなり微妙なので、弱いと思いますが挙げておきます。

ナマコブシ、ヌオーあたりですが、イエッサンを突破する火力はないです。

イエッサンを突破できさえすれば、カビゴンにどくどくを入れる事が出来ます(絶対やけどのほうが強い。)

 

⑤攻撃対象変更を無視するポケモンを使う

これは、ジュラルドンの筋金入りとカマスジョーのスクリューおびれです。

 

ここでは、攻撃対象であるカビゴンH4、AB252腕白と仮定します

A252特化球カマスジョーインファイトがHP236-防御128(H4、B252特化)カビゴン 75.0〜89.4% 確定2発

 

C252特化ジュラルドンの ダイスチル(威力140、てっていこうせん元)*1がHP236-特防130(H4、B252)カビゴン 48.7〜57.6% 乱数2発(95.31%)

 

両方とも、2ターン目にカビゴンをしばけるのでかなり有効な対策であると言えます。

 

 総括

これらのように、サイドチェンジやこの指が蔓延する現環境は、攻撃対象変更ウイルスの感染例だといえます。

カビゴンというポケモンが巨大マックスにとてもシナジーが良いのも流行の原因だと言えるでしょう。

 

 

指摘点や、これがあったらいいと思う点がありましたらコメント欄やTwitterなどで教えてください。

*1:ダイドラグーン(りゅうせいぐん元)と同威力